第14話

拓海との休講が重なった7週目、


いつもより早い時間から取り組むけど、最後の 意見が上手くまとまらず頭を抱えていた。




「仕方ねぇな、」


そう言うとパソコンをしまい、私の物までテキパキと片付けを始め…

呆気に取られ、ただ見ている私の手首を掴むと「行くぞ!」と図書館から出ていく。


「ど、どこに…、明日だよ発表!」


「気分転換すれば良い知恵もふってくるだろ。」



駐輪場でヘルメットを被せられるとバイクに跨り顎で「後ろ、」と指示される。

動揺を隠せないまま、あたふたとそれに従うと

遠慮気味に握っていた手が服からお腹へと回されぎゅっと握られた。



エンジン音がして風を切る速さに思わず目を瞑り、気づけば拓海の体にしがみついていた。

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