第12話

もう接点はないだろう、と勝手に安心していたのにその思いはすぐ打ち砕かれることとなり…


ゼミの顔合わせで指定された席へ座って泣きたくなった。



この髪色にこのハーフアップ、

よりにもよって何で同じゼミ、しかも隣…



また寝てるこの人の横に静かに腰を下ろす。



音を立てないよう縮こまっていたら突如、開いたドアから担当教授が入ってきて。


「全員揃ってるかぁ?」の声にゆっくり体を起こすとこっちを向いてしばらく私を眺め、「あ…」とだけ言った。




「─…… というわけで横の人とペアで順次プレゼンしてもらうから、しっかり調べて自分らの考えも含めてな。じゃあ順番決めるから、どっちか

クジ引きに来て。」



教授の説明を青ざめながら聞いていた私を横目に当たり前のように前へ出ていくこの人。



「悪りぃ、1番引いちゃった。

俺、渡辺拓海。よろしくね、白川さん。」




嘘でしょ、

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