第11話

なに、いま笑ったよね。



アッシュグレーの髪をハーフアップにしたこの人から目が逸らせず、私との間に異様な空気が流れ始めた。


何か、言わなきゃ、…



「お前、なに勝手に話に入り込んでだよ〜!

ごめんね、こいつぶっ飛んでるとこあって。」



戸惑っている間に彼の横にいた人に助けられ、

周りが盛り上がり始める中、私だけが取り残されたような気がする。



講義が終わってすぐ「急ぐから」とゆう理由をつけ席を立つ。

教室を出る瞬間、チラッと見たあの人と目が合うと逃げるようにその場から離れた。

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