第8話
「ひゃっ!」
画面いっぱいに出てくるゾンビに思わず叶夢の手を握りしめ、ギュッと目を閉じた。
アニメって言ったのに…
「もう出てないって。」
あぐらをかいた叶夢の脚の間で、後ろからブランケットごと包み込まれている私の耳に優しく届くその声を信じた。
なのに、
「ぎゃぁああ!!」
目を開けてすぐに後悔する。
さっきより酷い、血だらけ状態のゾンビを見て
叶夢に抱きつくと筋肉質な胸に顔をうずめる。
「な、なんで嘘つくの!!」
「こうなる事を期待して。」
「ずいぶん意地悪じゃない?怖がりなの知ってるくせに!もう見ないっ。」
離れようとしたけどお腹に回ってる腕が邪魔して
動けない。
「ごめんね?」と半笑いで謝りながらテレビを
消されても許す気になれず叶夢を睨んだ。
確信犯的にすがるような目で私を見つめ、コツンと額を合わせる叶夢に負けたくなくて見つめ返すとそっと腰のラインを撫で上げられた。
「んっ!」
「いい反応、」
指先が耳に触れ、首筋から肩、胸を通ってゆっくり内腿に触れた。
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