第5話

私の後でお風呂へ入った叶夢を待てず、ウトウトしかけていた背中に温もりを感じるとパジャマのボタンが外され肩や首筋にキスが降りてくる。


長くて綺麗な指がブラを外し、向き直る私の髪を愛おしそうに撫でると軽く唇を吸われた。



「起こしてごめん、」




ううんと首を横に振り、さっきまでとは違う呼吸を奪うようなキスに一生懸命こたえていく。


違和感や後ろめたさに気づかないフリして、

何もかも打ち消すように「もっとして…」と彼にねだる。



叶夢から与えられる何度目かの快楽のあと、

シーツに沈むように彼の腕の中で意識を落とした。

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