第3話

五人のバンドの名前は「白い空」。白い空はドラム・ベース・ギター・キーボード・トランペットで構成されている。


 ドラム担当の鈴音すずねはバンドのリーダーで自然の風景を、ギター担当の歩実あゆみは恋愛を、キーボードの麻矢まやは平和と戦争を、トランペットの夏野なつのは民話や昔話を題材にした楽曲を作詞作曲している。


 綾子は五人全員を応援していたが、特にベース担当の蕗江ふきえを気に入っていた。蕗江は女性を励ます楽曲を作詞作曲している。


 白い空のメンバーは三十代が多いが、25歳の綾子は白い空に古さを感じなかった。むしろ同年代の音楽家アーティストよりも魅力を感じていた。


 綾子は子どもの時から音楽自体は好きだ。白い空の他にも若手バンドや老年のバンドの楽曲をラジオやスマホでトラックを運転しながら聴いている。最新の流行歌も、クラっシックもジャズもロックも演歌も聴く。


 けれども一番好きなバンドはやはり白い空だ。

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