第9話
ヒロミがいぶかしそうに黙っていると、シズマは、
「誰も姉さんと縁を切るとは言っていないのに、姉さんは今まで戻らなかったね。気まずいのは分かるけどね」
チヒロは先程から喋らずに2人の話を聴いている。母親のヒロミから叔父や祖父母の存在を教えてもらってはいたが、教えている時のヒロミは悲痛そうであった。
「母さんは貴方の叔父と祖父母に分かってもらえない事をしたの」
何度かヒロミがその様に呟いていた。チヒロにはよく分からなかったが、ヒロミは過去に悪いことをして家族から恨まれているのだろう、と、何となく想像した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます