チヒロとカヅコ

加藤無理

第1章 チヒロとヒロミ

第1話

扶桑皇国ふそうこうこくの首都、夢京ゆめのみやこ。人が雑多で騒がしい。


 チヒロは母・ヒロミと暮らしていた。ヒロミはいつも日が昇る前から起きては準備をして、店を開いている。朝飯屋。


 朝飯屋は労働者の多い夢京では繁盛しており、ヒロミの店である緑湖みどりこも例外ではなかった。


 すっかり日が昇る頃には通学前の学生や退職した老人、働き盛りの女が朝飯屋に来る。


 ヒロミは大忙しだ。店員はヒロミの他に3人いる。60代30代20代、年齢は様々だが全員女。

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