第29話

そうさっき、休み時間に2件の電話が入っていた。



1件は非通知で、そしてもう1件は知らない番号で留守電が入っていた。



元々非通知拒否していた為2件目は電話番号を通知する設定にしたんだろう。



留守電の内容を聞くと。




『昨日の事で話がある。

○○ホテルの903号室

来なければ、お前以外の友達に電話するぜ?』




……昨日聞いたメンバーの声じゃなかった。


低いハスキー声でいて、威圧するようにそして嘲笑うかのようなしゃべり方だった。



きっと、これが、



山路灰利。





やっかいごとになるかもしれない。

でも、それでも、あの子たちを巻き込む事は絶対にしない。




絶対に守って見せる。


そう思っていたのあの時は、桜と晃と直哉だったのにね。



今ではおかしなほどに貴方たちを守りたいなんてこの時は思いもしてなかったけどね。

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