夏木美咲side

第28話

その次の日は割と普通に過ごせた。


正直、桜は時々不安気な顔をしたりしていて、まだ不安定な感じが見えていたが晃と直哉がその不安を取り除くように優しく対応していた。


それを見て微笑ましくなった。


どこまでも優しい人たち。




「ねえ、本当にあれから美咲何にも連絡ない?」



「そうだよ。大丈夫なのかよ?」



「ああ、美咲お前もしなんかあるなら一人では絶対に溜めこむなよ」




私にまで気を使ってくれて本当に優しくて嬉しくなった。



「大丈夫だよ」



優しく言うと、皆のホッとした表情が目に入る。


大丈夫。


大丈夫だよ。




誰にも言わない。





さっき電話がきた事も、今日会う事になった事も貴方たちには絶対心配はかけないから。



大丈夫だよ。

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