第6話
そんなふうに皆で笑いあっていると、ベルが鳴った。
「ん?誰かな?」
「私が出ようか?」
「いや、いいよ。俺が見てくるから」
「そ?」
「おお」
灰利がそう言って、歩きだした。
珍しいなぁ、あんまりお客さんとか来ないのに。
ルームサービスを頼んだ感じじゃないみたいだし。
「誰だろうね?」
「さあ?しらね。ま別に誰でもいいだろ。てか美咲こっち来いよ。一緒にDVD見ようぜ」
へへっと譲二が笑うので、しょうがないなぁっと言いながら近寄った。
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