第30話

自分でも触れたことのない場所に、友季の長い指がゆっくりと侵入し、



「……っ」



初めて感じるその痛みに、舞は唇を噛み締めて耐えていた。



「……痛い?」



友季の心配そうな声に、



「だ、大丈夫」



舞は慌てて首を横に振る。



痛いなんて言って途中でやめられてしまえば、優しい友季のことだから、もう二度と触れてくれなくなるかもしれない。



それだけは、絶対に嫌だった。



友季の指がゆっくりと探るように優しく動き、



「……あっ……」



お腹の奥がキュッとうずくような錯覚を覚えた。



「ごめん、痛かった?」



友季は慌てたが、



「ううん……今の、もっとして欲しい」



「……舞って、さらっとエロいこと言うね」



驚きと嬉しさが入り交じった表情で舞を見つめた。



舞の様子を注意深く観察しながら、じっくりと時間をかけてトロトロになるまでほぐし、



「……いい?」



期待と熱の籠った眼差しで、舞の目を覗き込んだ。

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