第22話
どこか中性的な顔立ちをしてるこの人は、私が起きていることを確認するとどこかの王子様のようにきらきらと笑っていた。
髪の毛は緩くパーマをかけたようなフワフワの優しい茶色。さっきの秋と呼ばれていた人とは全くタイプが違った。
笑顔で私に近寄ってくると
「颯!怖がってるじゃん。震えてる」
そう言うと神様が私に伸ばしていた手を無理矢理下ろしてくれていた。
「んー。何から話そうかな。とりあえずおはよう」
そう言うとまた眩しいくらいの笑顔を見せてくれて…
「お、はよ…ござい、ます」
かすれ掠れなんとか出た声で私も答える。
「あっ、無理しなくていいからね。とりあえず自己紹介。こいつが浅見颯(アサミハヤテ)そんでこっちが…」
「石田秋です」
浅見さんの隣に立っていた彼はやっぱり飛ばされてたみたいで、うっすら口の端から血が滲んでいた。
truth~若頭と眠りの女神~【改】 @sakura0214
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。truth~若頭と眠りの女神~【改】の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます