第7話

(颯side)



腕の中で意識を失った女。

肌は真っ白を通り越して真っ青になっていて



その中でもほのかに色づく薄い唇、見るからに柔らかな頬、俺をわずかに見上げた時の潤む大きな瞳。



見たことなかった。

こんなに美しくて儚い女を。




神とやらが、この世に本当に存在するのならこいつだと思った。なのにこいつは俺を神だと言う。




おもしれぇ



少しの粉雪が舞う中、余りにも美しく、真っ白な体を流れる真っ赤な血液に欲情しそうになっている俺は、相当頭がいかれてるんだろうか。

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