第39話

自宅に帰った後、私は自室でパソコンを出す


あの人は仕事があるからと別の車に乗った


きっと今日は帰ってこない


パソコンを開くと新規の依頼がきていた


(黒蝶のことを調べてほしい)


私は裏社会では結構有名な情報屋もしている


情報屋には私のように一切、表に顔を出さずすべてをパソコン1台でする人もいれば


情報屋という身分を隠し、人とのつながりを使って情報を得る人もいる


私はすべて情報のやり取りはネット


情報を得る際は、このパソコンからすべてをハッキングする


黒蝶として町に行くようになった頃は、私にも黒蝶の情報依頼がけっこうあった


だから、私はデマの情報を流していた


おかげで私は無能な情報屋だということが広がったので、今はあまり依頼はこない


私に、依頼してくるのは昔から使ってくれている人や、他の情報屋たちだけ


新規の人から依頼はあまり来ない


しかも自分の情報は一切出さずに黒蝶を調べろという一言だけ


これが誰からの依頼なのかはわかっている


だから私は送られてきたメールにこう送信した


(黒蝶に関する情報はわからない 以上)


メールを返信するとすぐに返ってきた


(なら、橘 葵衣のことを調べろ)


なぜ、いまさら私のことを調べている?


きっとあいつらなら結婚する前に必要なことは調べているはず


葵衣の情報は普通の人なら調べれば出てくることはすべて出てくる


さっきのお義母様とママの話と今回の依頼で私にはやっぱり私も知らない何かがあると確信した

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