第34話
親父の部屋に入り親父の正面に座る
「葵衣とはうまくやっているのか?」
「うまくもなにも俺はあいつのことは認めてない」
「まだ、この結婚の意味が分かっていないのか?」
「親父、それはどういうことでしょうか?」
俺の隣にいる綾人が聞いてきた
「お前らなら、急に結婚と言われたらあの子のことを絶対に調べると思っていたんだがな」
「女のことなら調べた。橘組長とその愛人の間にできた子で愛人が死んだから橘のやつが認知したんだろ?」
「お前らは、それが事実だと思っているのか。お前らに期待していた私が馬鹿だったよ」
と落胆した表情の親父
親父は俺たちに何が言いたいのか分からなかった
「親父、私共は彼女のことは調べましたが、若が言った通りの情報しか出てきませんでした」
「そうか、それはお前らがそれまでのレベルということだな。しかし、それが事実とは限らない」
「どういうことだ」
「言ったとおりだ。それと、黒蝶のことを探しているようだがこれ以上無駄な詮索はするなお前とあいつのためにもな」
親父はそういうと部屋から出て行った
親父は俺たちに何かを隠している
女の事はもう一度、調べなおす必要があるだろう
だが黒蝶のことは調べるなと言われてしまったため親父に聞くことが出来なくなってしまった
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