Ⅲ
第15話
葵衣side
披露宴が終わった翌日には私は西宮組が所有するマンションに引っ越しをした
繁華街の端に今年建設された高層マンションの最上階が私の新居
引っ越しの日私はスーツケース1つとダンボール1つだけでこの家に来た
あれから2週間経つが翔貴さんは一度も帰ってきていない
ここに来た時に綾人さんから忙しいのであまり帰っては来れない事と一人で外に出ないようにする事などをいくつか説明された
だから私は翔貴さんがいつ帰ってきてもいいように毎日部屋の掃除と食事の用意をしているが帰ってくることがないため食べずに捨てているだけだった
掃除と料理が終わると何もすることがない私は窓の外を見つめる
買い物はネットスーパーで頼んだものを組員の人が持ってきてくれるため外に出ることがない
いつの間にか日が暮れて夜になっていたのでシャワーだけ浴びてまた窓の外を見つめていた
(ガチャ)
真っ暗なリビングで夜空を見ていると玄関の扉が開く音がしたので玄関に向かう
「おかえりなさいませ。」
「まだ起きてたのか。すぐに寝るからお前もう寝ろ。」
そう言われて時計をみると午前3時を過ぎていた
「大丈夫です。お食事も用意できますが食べますか?」
「俺の食事は用意しなくていい風呂に入ってくる。」
そういって私の横を通り過ぎる
ただこの時、私は気づいたふわりと香った女性物の香水
そして私は自室に入った
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