Ⅱ

翔貴side

俺は西宮組若頭西宮　翔貴

今、俺はなぜかわからないが親父に呼ばれ本家の広間にいる

俺の隣には側近である齋藤（ｻｲﾄｳ）　綾人（ｱﾔﾄ）

用件も聞かされずにここにいる俺たち

しばらく待っていると、俺の親父である西宮　翔一郎（ｼｮｳｲﾁﾛｳ）と母親の西宮　夕貴（ﾕｳｷ）が入ってきた

「翔貴、お前は半年後に橘組の娘と結婚してもらう」

親父の言葉に驚く俺

「組長、それはどういうことですか？」

と問う綾人

「綾人は黙っていろ。翔貴、これは組長命令だ」

いくら俺の親父でも若頭である俺が組長命令に逆らうことはできない

「明日、グランドホテルで両家の顔合わせがある。遅れるなよ」

それだけ言った親父達は部屋を後にした

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