第6話

(コンコン)


「葵衣です。」


「入れ」


父の書斎に入るとそこには母と兄もいた


「お前に縁談の話が来た。相手は西宮組の若頭の翔貴様だ。」


「なぜ私が?」


「口答えするんじゃないわよ!醜女が」


母の金切り声が響く


「理由は知らんがお前を指名してきた。何の役にも立たんお前がやっとこの家に貢献できるんだ。」


父の言葉で私には拒否権などないと思った


「明日、グランドホテルで顔合わせがある。話は以上だ下がれ。」


「失礼しました。」


父の書斎を出て自室に行くと、朝にはなかった着物が置いてあった。


明日はこれを着ていけということだろうと思い私はベッドに体を沈めた

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