第6話

はぁ。レシェから緊張が解けた溜め息を聞いた。



「クロウってやっぱり凄いわ!」

「そんな事を言うのはレシェくらいだ。みんな気味悪がる。」



闇の様な黒髪 忌々しいと言われた黒い目

異国の言葉でカラスと云うらしい名。

それが僕。


悪 闇 死 恐怖 災い

そんな黒が僕に付き纏う。



「そんな事ない!私を救ってくれたのは今も昔もあなた一人だもの!」


世間知らずと呼ばれても仕方がない

狭い世界で育ったレシェ。



僕を見つめる目は澄みきった水晶のよう


僕を映すには勿体ない程に、綺麗な空の色

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