第6話

「……ん。」

あ、それ気持ちいい。


って?



「ちょっ!いや!んっっ。」


嘘!!



見慣れた自分の部屋の天井をバックに全裸の男があたしの脚の間でスタンバってる。



「なーにがいや!だよ。あんなにさっきはアンアン"いってた"癖に。」



なんなのこの小汚ない男!!


目を覆う長い前髪、無精髭。



「"いってた"てのは昇天しちゃってたって意味な。」



誰こいつ?!



「んっ。やめ、てよ!警察に…!」

「言えよ。連れ込まれて誘われた俺は何罪?」



し、信じらんない!


あたし一人で飲んでただけなのに。



え?あたし…




嘘……。





……記憶が無い!!




「ま、待って!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る