第31話

スタイリッシュでオシャレな彼氏の家の中。


あれから2日過ぎた休日の夜。



キッチンで洗い物をしてたら唐突とうとつに指でうなじを撫でられた。



ご飯とか食べて気が緩んでいた後。


突然振り落とされた疑いの言葉にドキッと胸が音を立てる。



驚きすぎて手に持っていたお皿が落ちそうになった。


焦りからか蛇口から流れる水の音がやけに煩く耳に響く。




「この間した時に付けたんでしょ」


「1週間前のにしては濃くね?」


「知らないよー。聖也せいや君以外に誰が付けるの」


「まぁ…、そうだけど」


「知らないうちに付いちゃったんじゃない?」




蛇口を閉め、疑いまくりの聖也君に微笑みを向ける。 



やばい、やばい、やばい。


内心、気が気じゃない。 


笑顔の裏は大悶絶だ。

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