演技

ギシギシとベッドが音を立てる。

「……痛い。もうヤメて」

恨みを込めて言った言葉は貴ちゃんに届きそうもない。

やるせない気持ちでいっぱいになり、ぼんやりと白い天井を見上げる。

貴ちゃんが家にきてすぐ。

彼は部屋に入って来るなり、“目付きが気に入らない”と言って私の脇腹に蹴りを入れた。

態度や発言が気に入らないと言って殴られることは多々あったけど、目付きを指摘されたのは初めて。

困惑したが、貴ちゃんはとにかくブチギレ状態で話もままならず。

何が何やらわからないままボッコボコに殴られ、終わったと思ったら次は無理やり行為に及ばれた。

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