第24話

だけど、私の心配なんて、ただの杞憂だったみたい。



村田は起き上がって眼鏡を掛けると、私の顔を見て「はぁー」と盛大に溜め息を吐いた。



恥ずかしい……と、頬を染めて昨日と同じように。




「絶対、花音とだけはあり得ないと思ってたのに」


「何かごめん」


「いや、こっちこそ」


「……にしても照れすぎじゃない?」


「だってやばい。今までの関係を考えたらマジで恥ずい。顔が見れない。困る」




鼻を指で擦りながら照れて俯く村田。



赤面戦士。




「乙女か!」




思わず突っ込んでしまった。



私より照れるって、どういうことよ?と思うが、村田は至って真面目だ。



頼むから服を着て。と、真面目に恥ずかしがっている。

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