第6話
亡くなった私のお兄ちゃん……昴(すばる)は所謂“自由主義”というやつで、規律と伝統を重んじる一族の中でも異端だった。
マルサラカラーに染めたアシメトリーの髪と、細く鋭い目、高い鼻、右耳に付けた三つの星型のピアス。
目つきは悪いけど、笑うと八重歯が見えて可愛い。
お兄ちゃんの印象と言えばこれ。
腕っ節が強く、短気で俺様で狂暴。
喧嘩は日常茶飯事。
常識、世間体なんか“クソくらえ”って感じで、全国とは言わずとも少しばかり名の知れた暴走族のトップだったお兄ちゃんは、刺繍の入った白い特攻服を纏い、改造した単車で仲間とよく走り回ってた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます