第28話
しかしまぁ、我が妹ながら可愛いな。
“病みメイク”なんて名前のメイクをしてるのに、着ている服がピンクやら黄色やらビビッドカラーで元気いっぱいだ。
なんなら私の方が病みが深い。
むしろ、私の闇も愛してくれ。妹よ。
「これだけハードなら来世はきっと超イージーモードなってるはずよ」
「どうだか」
「いや、絶対にそうだと思いたい。しかも強くてニューゲーム。美人、天才、金持ち、人気者、光属性のスキル希望」
「ならんわ。むしろ、今でしょ今。今を変えろ」
「えー」
「いったい、どんだけの悪さをしたらそんな苦行を強いられる人生になるの?」
「知らん」
“ちっ”と舌うち顔を浮かべる妹に苦笑いを向ける。
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