第27話
「お姉ちゃんの人生ってほんとハードモードだよね」
隣で一部始終を見ていた大学生の妹が顔を引き攣らせながらポツリと呟く。
本気でドン引きしてる顔だ。
マスカラを塗りたくった重い睫毛をしばたたかせて、嫌なものでも見るように目を細めてる。
妹は私とは違って明るく友達が多い。
世渡り上手。
こんな目にはまず合わないんだろう。
私が姉だと知られると『お前の姉ちゃんムカつく。何とかしろよ』とうざ絡みされたりもするらしいが、妹は持ち前の毒舌で『うるせぇ黙れ。知るかドブス。散れ!』と好き放題に言い返すので被害は少ない。
だから私が姉で恥ずかしいだとか迷惑だとか、その辺はあんまり気にしていない。
私は気にしてるけど。
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