第32話
明るく脱色しすぎているせいで、健の髪が朝日に反射してキラキラと輝いて見える。
これで青色のカラコンを入れたら外人にしか見えない。
「あぁ、イケてんだろ?」
怪訝な目を向ける俺に、健は自慢げに髪の毛をクシャッと弄ってニカッと笑い掛けてくる。
「イケてるとかイケてない以前に確実に校則に引っ掛かると思うけど……」
「は?んなのシカト、シカト」
機嫌良く、おちゃらける健に疑問が募る。
元々昔からグレ気味だったけど、最近加速している気がする。
「急にどうしたの?」
「別に。何でもねーよ」
気になって聞いた俺に健は何でもないように軽く答える。
でも……。
明らかにおかしい。
最近、夜中に派手に改造したバイクに乗って頻繁に出かけてるって健のオバさんも言ってたし……。
何かあるとしか思えない。
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