健の秘密

第31話

高校に入学して半年が経った日の朝──。




今日は祐希が風邪で学校を休むことになったから、俺は健と祐希の家の前で待ち合わせをした。




目の前の道路をジョギングをしている人や犬の散歩をしている人が通り過ぎて行く。



いつもは祐希の家で待ち合わせをしてから行くから、あまり気に止めていなかったけど、家の周りは早朝のわりに結構賑やかだ。




「おう。祐希のやつ風邪引いたって?」




「あ、健。おは……、え?」




健の声が聞こえて顔を上げた俺は健を見て思わず眉を潜めた。




いつもと少し違う朝。



中でも1番違ったのは……




「どうしたの?その髪の毛……」




健の髪が金髪になっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る