第32話

裕也さんは大人で私は子供。




7歳の壁が凄く高く感じる。




乗り越える前に何度も落ちてしまいそう。




でも、乗り越えたい。




何度落ちても諦めたくない。




「裕也さぁッッーん。」




「ちょっと、里恵子ちゃんッ。近いって。離れてよ。」




裕也さんはすぐにそう言って離れようとする。




ま、離さないけど。




「裕也さんたらーッッ。いつになったら里恵子のことお嫁さんにしてくれるんですかぁッッ?」




「里恵子ちゃんはまだ高校生だろ?それに付き合ってもない子と結婚なんて出来ないよ。」




「ぢゃあ、里恵子のこと彼女にして下さいよぉーッッ。」




「彼女……あぁーダメダメ。7歳も年下の女の子に手なんて出したらロリコンだよ俺。」




ロ、ロリコン……。




苦笑いでそんなことを言われちゃうとさすがにキツくて怯みそうになった。

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