第29話

「裕也、こんなチャンスもうねぇんだから付き合えば?」




そう言ってニヤニヤ笑ってる。




絶対楽しんでるわね。




この男。




「いや、ダメだって……」




裕也さんはそれでも首を横に振った。




でも、私は絶対に頷くまで諦めないって誓ったの。




諦めることなんて出来ない。




だって運命の人にするかしないかは結局は自分次第だと思ったの。




諦めたらそこでもう終わり。




それなら突き進むしかない。

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