やっと会えた。

これが偶然なのか必然なのかはわからない。

でも、運命だと思うの。

運命だって信じたい。

裕也さんが運命の人で王子様だって信じたい。

「会いたかったって……どうして？ってか離れて……ｯｯ」

「嫌です！離れたくありません。」

離れたくない。

ただ、純粋にそう思う。

でも、私は裕也さんに強引に体を引き離された。

「ダメだ。離れなさい。」

裕也さんは子供に言い聞かせるように私に言った。

「……嫌ですか？」

「嫌とかじゃなくて、急にこんなことされても困るし。」

裕也さんに拒絶されて悲しくなる。

やっぱり大人な裕也さんからしてみれば、私なんてまだまだ子供で私の気持ちは迷惑なだけなんだ。

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