第7話
その人の顔をじっと食い入るように見たけど、全く思い出せない。
疑問で頭がいっぱいになっていた私の代わりに晶人が先に口を開いた。
「あれ?裕也、里恵子ちゃんと知り合い?」
「いや、違うけど。」
その人は首を横に振って否定した。
裕也さんって言うんだ……。
名前を知れたことに少し嬉しくなる。
それと同時に知り合いでもないのにどうして中学生だと分かったのかが凄く気になった。
「あの……どうして中学生だって分かったの?」
気になる。
今まで中学生に見えないと言われてきたのに、中学生だと初対面で見抜いた理由が。
裕也さんは少し驚いた顔をした後、優しく笑った。
「わかるよ。目元とか肌とか見れば。」
そう言って私の肩をポンと叩いた。
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