第14話
「ほんと、めんどくせーなお前」
ついに“めんどくせー”って言われた。
もう限界だ。
もう面倒な女でいい。
だって雅史が好きだもん。
狂おしいほど愛してる。
だから偽りでもいい。
「ねぇ…雅史……」
求めて。
壊れるくらい。
少しでもいいから求めて。
雅史の胸の中に閉じ込めて。
願いが叶うなら……。
「……私のこと愛して……」
私の体も心も全部愛して。
お願いだから愛して。
私を求めてよ。
離れていかないで。
少しでもいいから、興味を持ってよ。
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