第3話

「泳いで来てもいい?」


「構わん」


「じゃあ、ちょっとだけ行ってくるね」




こちらを見ることもなく頷いたノンちゃんに暫しの別れを告げ、サクラと2人で海岸の方に向かう。



海の中は人でいっぱい。


だけど、広いからあまり気にはならなかった。



水も全然濁ってなくて綺麗だ。


それに結構冷たい。


足先だけ入っただけでも何だか楽しい気分になる。


 

思わず写真を撮ってお兄ちゃんに送信。


本当は一緒に来たかったけど、まだ寝てたから。



しかし、起きて写真を見たら俺も行きたかったと大騒ぎしそう。



でもまぁ、それもちょっと目的だ。


一緒に来て遊びたいな、と心の中で密かに思う。

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