第31話

確かに告白はされた。



昼休みに中庭で。



けど、普通に断ったし、キスなんかされてないんだけど。



毎度毎度、あいつはいったい俺に何の恨みがあるんだよ。



応援してくれてるのか邪魔されてるのか時々わからなくなる。





「するわけないし。アヤトにからかわれたんでしょ」



「え?そうなの?告白も……?」



「いや、まぁ、告白はされたけど」



「されたんだ…?」





不安そうに瞳を揺らしながらカンナは目を潤ませて俺をじっと見上げる。




そんなことで不安になって、ほんとバカだ。



心配しなくったって、狂おしいくらいカンナが好きでしょうがないのに。

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