第31話
確かに告白はされた。
昼休みに中庭で。
けど、普通に断ったし、キスなんかされてないんだけど。
毎度毎度、あいつはいったい俺に何の恨みがあるんだよ。
応援してくれてるのか邪魔されてるのか時々わからなくなる。
「するわけないし。アヤトにからかわれたんでしょ」
「え?そうなの?告白も……?」
「いや、まぁ、告白はされたけど」
「されたんだ…?」
不安そうに瞳を揺らしながらカンナは目を潤ませて俺をじっと見上げる。
そんなことで不安になって、ほんとバカだ。
心配しなくったって、狂おしいくらいカンナが好きでしょうがないのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます