第28話
「カンナ?」
「ナ、オ……っ」
「……どうしたの?」
想定外の涙に目を見開く。
え、急になんでだよ。
内心かなり困惑しながも、カンナの顔を包み込むように手を滑らせて親指で涙を拭った。
泣いている理由がわからなくて、涙を流し続けるカンナの顔を呆然と見つめる。
何かあった?誰かに何かされたとか?
それとも俺、カンナを泣かすようなこと……何かしたっけ?
ここ数日のことを真剣に思い返してみる。
けど……、思い当たらない。
と言うより絶対にしてないと思う。
2度と泣かさないって心に誓ったし、少しは素直に愛情表現をしようと決意したところだったから。
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