第7話

私は今、マンションで1人暮らしをしている。



理由は実家から高校まで電車で2時間はかかる距離だから。




そんな実家から程遠い行きたくもない高校に行くことになったのは智明のせい。




この男は、無邪気な顔で私のことを陥れたんだ。





まず、最初は『1人で試験を受けたくない』って泣きついてきた。




私の親に。




智明に激甘な私の両親が、黙っているはずもなく……。



有無を言わさない勢いで、試験を一緒に受けさせられた。





第2に、2人とも受かったことがわかると智明は『1人で通うのは不安だ』とまた私の親に泣きついた。




これまた智明にメロメロな私の両親が黙っているわけもなく……。



一緒に通いなさいと有無を言わさせない迫力で捲し立てた。




そして、仕方なく同じ高校に通うことになり……寮が無い高校だから必然的に私たちは1人暮らしをしなくてはいけない羽目になってしまった。

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