5
彼がお風呂から出てくる前に、私は自室に戻ってベッドに潜り込んだ。
彼の顔も見たことだし、もう寝よう……。
布団を頭まで被り、無理やり目を瞑る。
私に、明日は来るのだろうか。
明日が来たとしても、今日と同じか、それよりもっと辛いことが起きるだけだと思う私は、生きることに疲れていた。
大学を卒業後、親の会社に入ったけど長くは続かず今は無職。友達も多くはおらず、もう随分と会っていなければ、これといった趣味もない。
つまらない生き方をしていることは分かっているけど、楽しく生きる、そんな気力が起きないのだから仕方がない。
結局、いつもと同じで深い眠りにはつけなくて、それでも目を閉じていたら朝が来た。
私は、平日の朝が嫌いだ……。
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