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第33話
私の胸にぐりぐりと頬擦りした後に、音速並みの早さで顔を上げた人物は間近で見ると余計に美しい。
くっ…太陽よりも眩しいぜ、その瞳。
「真白はずっとずっと可愛いね。」
やだ照れるじゃん。
まぁ、私よりも可愛い顔に言われても嫌味にしか聞こえないけどな。
煌めかせている目を細めて、またも私の胸に顔を埋めるその人物の軽さに私は衝撃を隠しきれない。
オメェご飯はちゃんと食ってんのか?
何でこんなに軽いの、細いの。
私より全然華奢じゃん!!!!
ていうかとりま地面から起き上がらせて貰っても良い???犬の糞が数センチ先にあって恐怖しかないんだけど。
「ふふっ、真白。」
「ん?」
「まーしろ。」
「ん?」
「えへへ、呼んでみただけ。」
ちっ、ふざけんな強烈に可愛いなお前!!!
へにゃりと頬の筋肉を脱力させる相手に、興奮ボルテージが頂点突破した私は静かに目頭を押さえた。
「おいどうした真白、
そんなわけあるかよ、ぶっ飛ばすぞ。
降って来たのは何とも失礼な一言。
私の顔を覗いたその人物…剣は、真剣に「耳鼻科行くか?」と尋ねて来た。
何で蓄膿前提で話進めてんだよ。
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