第37話
母親同士の仲が良いという、漫画や小説でよく見る条件のおかげで物心着いた時には、私の中での王子様は夢月だけだった。
眠る前によく母親が読んでくれた絵本に登場する王子様。
そんな王子様と結ばれる素敵なお姫様。
私も将来、夢月と結婚したい。
絵本を見る度に、そう思っていた。
だから私はこれまでの人生、全て夢月中心で生きてきた。
魅力的でしかない彼に
そんな生活をしていた私は勿論…。
「それじゃあ二人一組になったか?…って如月、お前またぼっちか。」
「先生、キャッチボールくらい壁に跳ね返して一人でやれるので大丈夫です。」
「笑顔でそんな寂しい事を言うな如月、先生が相手してやるから。」
友達がいない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます