第33話

美織side




今日は雲一つ無い晴れ空。

その分凄く暑いけど…いい天気。


でね、今から白鷹高校の面接があります!




あ、そうそう、この前暁さんがさらっと言ってたけど、どうやら私達はもう家に帰らなくてもいいらしい。



「ちょっと裏の手使ったから、ここにいていいし、帰りたかったら帰ってもいい。…自由にしていいから。」


そう言ってたけど、私は、私達は。

少しの寂しさはあれど、帰る気なんてサラサラ無かったから。


「帰る気なんて無いよ!!…私は、ここにいたい」


「私もー」


「まぁだろうね、じゃないと困るけど!」



そんなことがありまして。

…巴衛は“ 裏の手”の意味が分かったみたいだけど、私はよくわからなかったんだなぁ…。






「美織、着いたよ?」


「あ、うん!」




なんて、ボーッとしてたら着いたみたいだ。





「ここが、白鷹高校…!?…デカ!」


「綺麗…」


「ふふ、大きいでしょ?

昔は汚くてやれなかったんだけど、今の校長になってから校舎を全体的に工事してね?そんで今の状態になったんだよねぇ…綺麗でしょ!」


「うん、凄く綺麗!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る