第9話

5.露天トークからピロートーク





心地よい気だるさに少しフニャついてから外の露天へ






「今日も月が綺麗だね」


「こんなにいいところなのに、良くない事が頻繁なんて淋しいね。」


「そんなに良くない?」


「空気の色がね、人の気持ちの塊として吹きだまっている。」


「同じ人同士なのに、嫌だね・・」


「結局、万物のなかで人が一番怖いし、めんどくさいんだよ。」





少し、重い気持ちになり静寂が訪れた。





明日は中居さんとの話し合いだ。

長くなるし、しばらくは中居さんと共に行動になる。






ふやけてしまいそうなので、風呂から上がりこのままベッドへ。







・・・・・・・・・・・・







なんと、冷たい水が置いてある。





「深澤くんと一緒だと私はお姫様で居られるんだね」



「お姫様?女王様でしょ(笑)そんな可愛いものじゃないよ(笑)」





深澤くんは冗談なのか本気なのかわからない事をよく言う。


ま、確かにお姫様の可愛さではないけど。





「ありがとう。」




ビールの様にグビっと飲み干した。




「蓮伽さん、蓮の花が急に濃くなっているよ。」




写メを撮ってくれたので見ると、大きな蓮の花が背中に写っていた。




「ホント.....綺麗。.....ん、深澤くん....、なにコレー!!」


「なに?」




体が撲殺されたかのように紫色の跡でいっぱいになっている。




「そもそもこれ見て何とも思わないのーっ!?」


「うん♡思わなーい。だって、僕がつけたんだから。これは愛情、愛おしすぎて(笑)本当だったら食べてしまいたいくらいだからね。」




(食べる.....(笑))




愛情がものすごい勢いで溢れている。




「色は・・ちょっと痛々しいけど、.....ゴメン、痛い??」


「痛くはないよ、打ち身じゃないから。」


「なら、良かったー、気を付けてこれからはマーキングするね( *´艸`)」




付けないようにするね!ではなく、付ける前提のようだ。

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