第5話

4.うっかりする超大型犬





「レ、ン、カ、さん♡」




外まで見送って戻ってくると、急にバックハグをしてきた





「ふふっ.....っ、フ、カ、ザ、ワ、くん♡ってならないの」





手を振りほどき、さっさとリビングへ戻る




「え゛っ!なんでーーーー!」


「いや、何でって言えちゃうのが不思議なんだけど」





急にシュンとする、超大型犬





「何、さっきの”日陰の身”発言。深澤くん、言葉に気を付けた方がいいぞ?うっかり悪気なくなんだろうけど、えっ?ってなるから」


「ゴメン、冗談のつもりで言ったんだ。蓮伽さん、流さないと思わなかったから....」


「だって、日陰の身ってほど不自由した?、私、深澤くんを隠したコトある?そもそもコソコソしたかい?って思ってさ」




ものすごくシュンとなる、超大型犬



クンクン泣きそうな勢いだ(笑)






「......ない。」


「でしょ?逢瀬を重ねてた時に不貞だったからって、コソコソしたことはないので」


「そうです....、ゴメンナサイ」






・・・・・そろそろ、許してあげるか(笑)元々、怒ってないけど




「わかったら、もういい..」




全部言う前に、唇が重なった




「んん...っ」




ソファに座り、促す




「こっちにおいで」




足を閉じ、私を割と簡単に上に乗せた。対面になり久しぶりに感じる深澤くんだった



「あっ....!」ちょっと恥ずかしい...




「あれ?少し、軽くなった?」


「わかるの?少し、頑張った」




「そっか、軽くなってるよ、僕の上に乗る準備ですか(笑)」


「そんなんじゃないわ(笑)」




口先をついばみながら、




「僕はふっくらした蓮伽さんが大好きなの(笑)」


「ふっくらじゃないから(笑)」


「重くても、ずっしりでも、だらしない体でも、それがいいの」





<相変わらず愛おしすぎる.....♡>


蓮伽さんを強く抱きしめた。






「だらしない、は余計で.....」




待ちきれなくて、唇を重ね始めた。

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