第3話

2.久しぶりの場所







中に入ると、檜の香りがいっぱいに広がり相変わらず心地の良い空間があった






「相変わらず良い香りですね」




深澤くんのテンションも爆上がりだ




「久しぶりですが、やっぱり落ち着きますね!何か色々思い出す....ニヤニヤ」




不埒な事も色々思い出したようだ。困ったテンションになっている




「とりあえず、座りますか」




一旦ソファに腰を下ろすと、




「お茶にしますか?お酒にしますか?僕、準備しますよ。」




彼が気遣って声を掛けてくれたので

私はお酒を頼み、稲垣さんは紅茶を頼むとキッチンへと入っていった







・・・・・・・




「やっぱり、岩本さんって凄いと思います」



と、稲垣さんが切り出した。




「急に何で??」


「久々にお会いして少しご一緒にしただけで、体の不調部分の痛みが穏やかになって....今軽いんですよね」


「.....私、凄いわね(爆)」


「そうなんです、びっくりしています。前回はここまでではなかったんですけど、」




キッチンの奥から深澤くんの声が近づいて来た



「祈龍の家で滞在した時の出来事とか、......龍神様との事とかがあって能力が高くなっているんじゃないの??」






そうかもしれない、修行や、深澤くんとの洞窟での事、龍神様との契りで異能のレベルが日常生活でも上がっているのかもしれない





テーブルの上には、軽い食べ物とお酒、紅茶が準備された




「深澤さん、素晴らしいですね」




とても誇らしい気持ちで笑った




「ですよねぇ(笑)、本当に深澤くん素敵だと思います。私、こんなことしてくれる男の人と付き合ったことないので上げ膳据え膳です(笑)」



深澤くんも誇らしげに笑っている





「ははっ、ありがとうございます」


「さ、食べましょうかね、私はお腹がすきましたよ(笑)」




食事をしながら、稲垣さんの核心を突こうと切り出した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る