第34話 おもてなしの極意~出張1日目・空港にて
キスなんかをしてしまったりしたが、二人はそもそも仕事中。
切り替えをしないといけない、ミッションがあっての出張だ。
無事空港についたので、チェックインを済ませようと
チケットをまじまじを見た。
中居さんから、当日チェックインまで見ないようにと言われていたので
見ていなかったが、
「ねぇ.....!!深澤くん見て、これ。」
チケットを見せた。
「なんか、いつも見る感じと違うんだけど・・・・」
「なんかさ、記号が違う気がする。」
カウンターへと聞きに行くと、更に丁寧な対応で専用口へ通された。
・・・・・・
・・・・・・
そこは専用のラウンジだった。
「これ、もちろんエコノミーじゃない、よね。」
「だね。」
「中居さん、なんでプレミアムクラス(笑)....」
「たかだか派遣社員なのに(笑)....」
二人で顔を見合わせて笑った。
ラグジュアリーすぎて、お尻が若干浮いている。
「...なんかさ、二人での出張って失敗じゃない?」
「・・・え”っ!なんでそんなこと言うの?????」
耳のそばで、囁いた。
「.......だって、仕事にな・ら・な・い。」
「蓮伽さん、、、、、、。その言い方がズルいんだよ...。
わざと煽ってるでしょ。」
ちょっと、怒ったようだ。
(からかい甲斐があるな(笑)。)
でも、ちょっと本音でもある。
色々な気持ちを抑えるのがやっとだ。
中居さんから、メールが届いた。
『おはようございます。今頃は、ラウンジかな?
ビックリさせてしまってたらごめんなさい。
突然、大きな仕事をお願いしてしまったので
そのお詫びと、いつも業務を迅速に、穏便に、処理して頂いているお礼、
今後への期待を込めてです。
もし、ミッションが早めに終わったら、残りの時間は自由に使ってください。
では、ミッションの成功を願っています。』
「・・・・・だって!」
「........ヤバい。しっかりやって早めに終わらそう!」
「(笑)そうだね・・・。」
そうして、私たち二人はプレミアムクラスの待つ飛行機へと誘われていった。
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