第33話 求めあう始まり~出張1日目・車の中
————————歩きながら思い出していた。
キスが気持ち良すぎてしまって
欲しくなってしまう、深澤くんの唇。
・・・もう私たちは自分たちを止めない、多分。
きっと、あの二人は【私たち】だ。
現代ではないところで、出会っている。
そう考えると、記憶のパズルが埋まってしっくり感がある。
————————車の中で僕は凹んでいた。
なんで、理性が利かない?今までこんな事したことなかったのに
蓮伽さんが相手だと、止められない。
何度も何度も欲しくなる。
僕は、どうにかなったのか?
・・・・それでも、それでもいい。
蓮伽さんの全部が欲しい。
全部が知りたい。
あの、男性は僕だ。これは確信に近い。
話さなければいけない。
何より、我慢しないといけない。
出来るだろうか....ガマン。
「お待たせ。」
通常に戻った?フリをした私たちは、
触れたら抑えられなくなる欲望をこらえながら
とりとめのない話をしつつ空港へと急いだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます