御命令

第14話

………ん~♪

俺は、とても機嫌良くクローゼットを開けて

「このスーツ早く着たかったんだよなー♪」


相模さんからプレゼントされた品だ!

しかも、どこかの…スゴい高級な、お店の

オーダーメードのスーツなのです♡


本当、やっと着れる♪作るのにも

時間がかかったし、相模さんが

「俺が、着てこい。と言うまで着るな。」

と、言われた。…と言うか【御命令】////

何か…意味あんのかなぁ?このスーツ…。

ま。…いっか♡


先ず、Yシャツに袖を通した…。

!?おぉー、この生地の良さ!!

フィット感スゲー!!そして。袖口の、

カフスボタン♪めっちゃ!俺好み♡


「司は、どこまでも!俺を知りつくしてる♪」

あ、思わず。名前を呼びすてにしだが。

普段。仕事中とかの時は、

「相模で呼べ。但し。…2人きりの時は、

名前を呼びすてにしろ。」との、

【御命令】なのだ////♡


あと、靴下も、腕時計も、革靴も。

このスーツに合う、品々を。

何の躊躇も無く、一式揃えての…

プレゼントだった!!


……付き合い始めた頃も、「ねだって無い」

のにプレゼントを、色々くれていた…。

司は。一般的な金銭感覚ではない!

庶民的な、学生だった俺は、司との"距離"を

感じた頃もあった…。申し訳ない気がして…

「住む世界が違う」と、悩んだ事もある。

それを、話して…別れようか?と…。


すると!司は…いきなり笑い出した!!

かと、思えば!急に…、俺を抱き締めて////

「……やっぱ。俺、お前が!いい♪」

と、言ってくれたんだ////♡

何が…「いい♪」のかは、、

教えてはくれなかったけれど…。

でも、司の俺への。気持ちが知れて

とても!とても嬉しかったのです♡////


…ヨシッ!あとは~、髪のセットだな♪

もう、どうするかは決めていた!!

「オールバック」だー!初めての、

おでこ全開…なんか、、恥ずかしいけど…

やってみたかったんだよな♪

…そして。最終兵器!「眼鏡」だー!!


俺は、視力はあるから"伊達眼鏡"♪

コレだけは、自分で買った!スーツに

合ってれば…いいんだけどなぁ~☆

眼鏡を掛けて、鏡を見た。。

お、我ながらだが…いい線いってるかも?

んー、司には…笑われるかなぁ?////笑


さて、そろそろ待ち合わせ場所に向かうか!

司を待たせる訳にはいかないからな♡


リビングに居る、母さんに

「今日、相模さんとの会食だから。

今から、出掛けて来るよ。」

「あら、そうだったわね。帰りは?」

「…んー、遅くなるかもだしなぁ。泊まりで、

そのまま、仕事って事もあるかも?」

「わかったわ。一応、合鍵持って

行きなさいね、行ってらっしゃい♪」

「うん!わかった。行ってきま~す!」


…瑞季には、どうしよう。

声掛けない方が…いいかな?

「司との関係」を、やけに意識してるし

変に、「妬かれても」返答に困るしな。


んじゃ!…行くか!!

あ~♡楽しみだなぁ、ワクワク♪

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