第25話

眼鏡を受け取り、

きびすを返し店を出た



青輝は何も言わない。



私は…一応

「青輝、他に行きたいお店ってある?」


「いや、別に無い〜。」


「…。そっか、じゃ…帰ろう。」


そう言って、私はさっさと歩き始め…



帰り道、涙が出ないように必死で我慢した。



なぜかと言うと、


出会った当初…青輝が言っていた言葉を

思い出していたから…。



「やっぱさ、人間ひとって"第一印象"が1番大事やん!」



青輝は、見た目に…こだわるタイプだった。


私にも「その眼鏡レンズ分厚くない?」

「もっと、違うフレームにしたら?」など…


私の見た目に、ダメ出しをした事がある。


私は、近視と乱視が極度に酷くて

どんなに薄型レンズにしても…薄くはならなくて

フレームからレンズが、はみ出している。


コンタクトを試した事はあるけど…

私には、合わなかったから

仕方なく眼鏡っ子だった…。



あー!もう、ヤダ!!ヤダ!!

こんな事、考えたくないのに……


こんな思いするのなら、、


青輝とは、一緒に居たくなくなってきたな…。


でも…青輝の事が、好き…

私。どうしたら…いいのかな……?

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