15年にわたる恋心に終止符を打った。その15年の経緯を、俺の思い出づくりのために書いていく

みんQ

第1話


初めて会ったのは、俺がとある青年団グループにいたとき。その青年団には、入りたくて入ったわけではなく、さまざまなシガラミによって、しかたなく入団したのだった。


所属先は、中学生の子供たちを外国へ連れて行って国際交流をはかるというもの。


え? 子供? 今時の子供って、ヒップホップしか聞かなくて、写真撮るときには舌だして変顔するんだろ? んで名前は全員キラキラネーム。


嘘と思うかもしれないが、今も昔も先入観の強い俺は、まだ出会っていない子供たちをそう評価していた。


……で、会ってみれば、全員メタクソ賢かった。おそらく、中学生の時点で俺より賢い。

大学時代に、お師匠様との出会いがなければ、俺は彼ら彼女らには敵わなかっただろう。


ひとまず俺の偏見は小気味よくぶっこわされた。

ヒップホッパーはいなかった。


ただ、話してみて、嬉しい誤算もあった。


属性は俺に近かった。アニソン、声優、漫画、ゲーム……。ちっちゃい俺がたくさんいた(ただし、アチラはIQがすこぶる高い)。


そのグループの中に、やたらと俺に近づく子がいた。

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